モラハラ人間を卒業する方法

2019.04.05 |

森崎 秀昭

暖かくなってきて、花も芽吹き、気持ちのいい時期ですね。

僕は花粉症に大打撃を受けていますが(笑)

新元号も発表されて、

どんどん新しい流れが始まっている感じがします。

さて、男女問題のご相談を受けていると最近多いのが

「うちの主人のモラハラがひどいんです」

「妻のモラハラでもうやっていられません」

という「モラハラ」のご相談です。

「モラハラ」というと

なんか分かったような分からないような響きですが、

簡単に言うと、

「価値観の押し付け」それも強烈な押し付けだと思います。

「男のくせに稼ぎが悪い」

「家事は女がするものだ」

「子供の弁当くらい作ってやれよ」

「誰に飯食わせてもらっていると思っているんだ」

などなど

さて、この「価値観の押し付け」ですが、

これ相当タチ悪いと思います。

まあ、そんな僕も昔は価値観の押し付けがひどかったと思うので、

人のことは言えませんけどね(笑)

実は価値観の押し付けの芽は誰しもが持っている部分だと思います。

みなさん生きていて何か「イラッ!」としたことないですか?

はい、それ価値観の押し付けの始まりです。

だいたい「イラッ!」とするときは自分の価値観と違うものに

直面した時です。

最近「イラッ!」としたことないですか?

思い出してみてください。

ほら、ちょいちょい「イラッ!」としますよね(笑)

僕もまだそういうタイミングがあります。

でもそれは、自分自身の価値観と違うことに直面しただけであって、

イラッとした対象が悪いということではないのです。

というかそもそも世の中には正しいも悪いもないと思うんです。

​​

 マイケルサンデル教授が書かれた「これから正義の話をしよう」という書籍はご存知の方も多いかと思います。

これを読んでいただいても「正義」というものが何とも多様なものだと感じていただけると思います。

僕はよくお話をさせていただくのですが、

同じ遺伝子を持っている双子でも性格が違うんですよね。

ということは全く同じ価値観の人は

世の中には一人もいないということです。

モラハラを考えたときに、

「自分と全く同じ価値観の人間はいない」

ということをまず理解することが

何よりも大切なのではないかと思いました。

そうすれば、自分と違う価値観に出会ったときに、きっと、

「あっ!この人はこういう価値観を持っているんだ」と気づいて、

ちょっとだけ楽しめるのではないかと思うんです。

そして、その相手がみなさんのパートナーの場合には、ぜひ

「パートナーも自分の人生を一生懸命に生きているんだ」

と思っていただいて

パートナーの人生というドラマ(小説・映画)にちょびっとだけ

興味をもってもらえたら嬉しいです。

みなさんの人生も尊くて魅力的なのと同じように、

みなさんのパートナーの人生も本当に尊くて魅力的だと思いますよ。

実は、僕もこのようなことに気付けたときから、

価値観の押し付けから解放されたように思います。

「なんでそんなこと思うんだよ!おかしくないか?」

という感情から解放されて

「あっ!こんな風に思うんだ!なんでだろう?

気になる気になる!興味津々!」

という感情に変わっていきました。

そして、人それぞれ価値観が違うということは、

全く違う価値観の人が作り上げる家族の種類も、

家族の数だけあるということだと思います。

「男が稼ぐものだ」「育児と家事は女の仕事」とかいう意見は、

家庭を築く尊い二人の価値観を完全に無視した

価値観・偏見の押し付けになってしまうと思うんです。

夫も妻も、LGBTのパートナーシップも、

それぞれ尊い人と人が作り上げる奇跡の輪です。

​​

ぜひ、何の偏見もなく、常識や「普通」とか一般論を横に置いて

目の前の人とあなた自身の素敵な価値観を伝えあい、理解しあって、二人だけの素敵な家庭を築いていただけたら嬉しいです。

自分自身の価値観を知り、相手の価値観を尊重できたら

そこから先には「モラハラ」なんてなくなると思いますよ。

もちろん、まったく理解し合えない価値観なら

一緒に生活するのも苦しいでしょうから、

無理はしないでくださいね!

まず何より大切なのはあなた自身ですから。

僕の経験や知識が少しでも

みなさんの人生を豊かにするお役に立てましたら幸いです。

カテゴリ
男女問題
投稿者
森崎 秀昭
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