呉市ボランティア体験
2018.08.14 |
いつものように、お盆には妻の実家、広島に行ってました。
豪雨の災害のことはみなさんまだ記憶に新しいかと思います。
妻のお母さんに災害に遭った地域などを見せてもらい、
妻と共に広島の現状を目の当たりにしてきました。
そして、実はひそかにお盆の時期に広島に行ったら
ボランティアできないかなと思っていたのですが、
タイミングもあって、念願のボランティアに行ってきました。
豪雨災害のことで、被害の酷い地域は
未だに大破した車が路肩にあったり、
道路が陥没して、水道管が剥き出しだったりと
想像以上にとんでもない状況でした。
妻と幼い子を連れて行くわけにはいかないので、
2人は妻の実家でくつろいでもらって。
僕はボランティアにGOです。
お盆の時期は広島県呉市で受け付けているボランティアは
市役所と被害の酷い箇所二ヶ所(天応、安浦)での
サテライトでの受け付けでした。
※僕が行った日の状況なので、その他の日は違っていました。
ところが、まずボランティアに参加する時から準備不足が露呈です。
ボランティアの特設サイトを確認したら、
服装の決まりがあったのです!
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《用意してくるもの》
軍手,長靴,マスク,汚れても良い服,スコップ(あれば)
※飲料,食事は持参
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な、長靴!!??
軍手やマスクや汚れても良い服は想定していました。。。
しかし長靴!!??
しくじりました!!!
軍手は100均で購入してセーフ
しかし、長靴はなかなかほどよいものが見つからず。。。
もう苦肉の策です。
ボランティア受付に直電!!!
「はい、くれ災害ボランティアセンターです。」
「す、すいません。ボランティアに行きたいのですが長靴がなくて。。。か、借りられませんんか??」
「予約はできないですが、受付に来ていただいて、備品があればお貸しできますよ。」
「あ、ありがとうございます!」
よかった~~~
もう必死ですよ。
長靴が無かったらOUTでした。
さてさて、こんなこともありましたが、
ボランティアをするために、受付に
場所は妻のおばあちゃんの家があり
妻のお母さんが育った天応地区に
サテライトに行くだけでも交通インフラがマヒ状態なので
大変でしたが、妻のお母さんが抜け道を駆使してくれました。
当日は僕の行った天応のサテライトだけでも
500名以上のボランティアの方が参加されていたようです。
作業は単純!
土砂のかき出しです。
10名前後で1チームというように
チームに分かれて被災したお宅での作業です。
僕らが担当したお宅は160cmくらいの高さまで
土砂に埋もれていて玄関なんて入れるものではありません。
車もすっぽりきれいに埋まっていて、
かわいい屋根が土の下から顔を出している状況です。
高速道路の近くの川沿いの住宅街でした。
こんなことが現実に起きているなんて。。。
気温は35℃を超える中、
10分程度で交代しながら
みんなで土砂をかき出して、川に捨てに行く
とにかくこれの繰り返し
肉体的には約15年ぶりの土木作業なのでキツかったですが、
ボランティアの方々で助け合いながら、
みんなでミッションに挑む感じです。
上は60代くらいの方から
下は10代の子たちまで、
みんなで手を取り合って
家から土砂を掻き出して
一体感が生まれてきますね!
現地を見たら、想像以上でした。
土砂が流れ込んでガレージがひん曲がり
駐車場が土砂で満たされていたり
玄関が見えないくらい家の敷地に土砂が
詰まっていたり
車もすっぽり埋まって、
あまりにもまだ手付かずの土砂がありすぎて、
もともとお宅の庭の高さが、
僕の肩のあたりにあったのかと思うくらい
ボランティアの現場は土砂災害の復旧の場で、
個人宅なので、写真撮影は禁止されています。
なので、みなさんに現場をお見せできないですが、
各家に土砂が160cmくらい綺麗に積もってるようなものを
イメージしてもらえたらと思います。
こんな経験を通して僕は改めて
人間の力の小ささと、その力が合わさった時の大きさを感じました。
ボランティアの一人一人の力は
もしかしたら小さいのかもしれません。
それでもみんなが力を合わせて作業をするから、
一日かけて、土砂が片付いていきます。
ボランティアを経験して、
人間一人一人の力の小ささを痛感するとともに
力が合わさった時の凄まじさや希望の力を
身をもって体験してきました。
人間の力や可能性に感動です!
そして、今回こういうボランティアが初体験だったのですが、
地域の協力がすごくて感動しました!
例えば、ボランティアに参加した人は呉駅近くの
大和温泉物語を無料で利用できます。
こちらの温泉施設はいわゆるスーパー銭湯のような感じで
しかも源泉かけ流し。
露天風呂まであって、呉の港や山の景色を眺めながら
源泉を堪能し、呉の風を感じられます。
せっかくなので露天風呂で素っ裸で仁王立ちして呉を感じまくってきました。
僕は、世の中から紛争を無くして、
みんなが幸せで豊かな人生を送れたら良いなと思い
弁護士という仕事をしています。
この僕の想いも一人では微々たる力で何にもならないと思うので、
少しずつ色々な仲間を増やして、
温かくて幸せに満ち溢れた人たちを増やしていけたらと思いました。